自分たちで電気を作った歴史
  • 明治から大正時代にかけ、全国に電気の供給が拡大していた時代、その主力は水力発電でした。しかも、現在のような10電力体制ではなく、各地に小規模な電気事業者が点在しており、地域の協力で作り上げたムラの電気だったのです。
  • 大正初期までに作られた小規模な水力発電所の殆どは、大規模な発電所が主流になっていく中で昭和中期までには廃止され、今では遺構だけが残っています。
  • 今のように大型の建設機械が無い時代なので、人力で多くの設備が作られていたはずです。そのため、自然の地形を使った無理のない設備レイアウトになっています。


遺構を復活させ、電気を再び自分たちの手で
  • 昭和から平成にかけてコスト競争力が失われて廃止された水力発電所も、FIT制度によって小水力発電所が優遇されるようになると経済性が見いだせるようになりました。
  • 取水堰や導水路などが残されている遺構を中心に、低コストで発電を再開できる地点を中心に、地元の方々と一緒に小水力の事業化に取り組んでいます。