木質バイオマスを巡る現況
  • 「木の国」和歌山県ですが、林業に関しては停滞している状況が続いています。バイオマス発電所も全国的に乱立気味な状況であるのに対し、県内には2019年時点では一つも無い状態でした。
  • ところが、2020年以降、紀南地方に3つの発電所が立て続けに稼働する計画になっています。

  • 紀南地方2市6町の低質材の供給可能量はおよそ10万t/年と予想されるのに対し、3つの発電所の未利用材使用量は25万t前後と、大きく供給可能量を上回ります。これらは、また、いずれも地域外の企業によるものであり、地域にとってのメリットは限られたものになります。


小規模木質バイオマス利用
  • このような状況の中、地域主導で木質バイオマスを利用するために、私たちは小規模だけど高効率な設備を使い、熱需要をベースにした木質バイオマスの利用を進めようとしています。
  • 具体的には、発電ではなくボイラや熱電併給設備を、宿泊施設や福祉施設等に対し、既存の熱需要規模の範囲で導入する計画です。
  • 第一弾のプロジェクトがすさみ町で始まる予定で、町内の有志で地域エネルギー企業を立ち上げて事業を担い、南紀自然エネルギーも参画します。