事業の概要

  • この事業は2021年春にすさみ町江住に開業予定のホテル内の温浴施設に対し、当法人が設置・運営するチップボイラから熱供給を行うものです。
  • チップボイラは出力350kWのものを1台設置して、年間900t程度のチップを消費する予定です。
  • 使用するチップは地元のチップ生産者から供給を受け、その原料の一部にこれから展開する木の駅PJからのものを利用する予定です。

背景と経緯

  • 木質バイオマスエネルギーの利用によって山の健全化と地域の活性化に取り組みたいという地元有志の方々からのお声がけで勉強会を始めたのは2016年でした。
  • 2018年にはすさみ町が環境省の補助事業を利用して事業可能性調査を行い、資源量や導入する設備、導入先などの検討を行い、町内3つの熱需要施設へのチップボイラおよびCHPを導入する計画が策定されました。

  • 導入先の候補とされた新設ホテルの建設が決まり、チップボイラ導入の提案が受入れられたことから、2019年春に事業化を決めました。

今後の展開

  • チップボイラ導入後は、すさみ町内2つのホテルへの熱電併給設備の導入に取り組みたいと考えています。こちらは地元主体で作った地域エネルギー会社が事業主体となることを想定しており、チップボイラも将来は地域エネルギー会社に譲渡する予定です。
  • チップボイラによる熱供給事業がビジネスモデルとして確立できれば、紀南地方の他の熱需要施設への展開に取り組みたいと考えています。
  • ここでの当法人の立ち位置は事業の立上げと運営の支援です。熱供給に取り組みたい事業者に立上げのノウハウを伝え、運営でも互いに協力し合う地域アライアンスを構築することで事業リスクやコストを低減し、木質バイオマス利用の普及に貢献したいと考えています。


事業の進捗状況

2019年度
  • 2019年10月に環境省の再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業に採択され、チップボイラシステムの設計、使用予定チップの試験および配管工事の一部を行いました。
  • また、補助事業の対象外となるボイラ室の設計を行い、2020年2月に工事に着手しました。
チップ試験の様子

  

  

工事の様子

  

 

  • 2020年度